【お知らせ】 電子書籍版『羊 夜 世界 @』が出来ました。Amazonのページへ 『羊 夜 世界』RPGの配信を開始しました(ふりーむ) ブログに戻る 記事リンク 第一回 第二回【A】
------------------------------------------------ ウィザードリィ7の思い出第二回です。今回もテキストボリューム満点 でお届けします。 それでまずは前回ちょっと簡素な説明だった作品背景やストーリーなど 基本的な情報をもう少し補足します。 7という数字からも明白ですが、6からの連作となっておりストーリー 的にも繋がっています。 この辺りサターン版が6&7とセットになっている理由がうかがえます ね。 上の写真はゲームのレーベル画像です。惑星ガーディアがでかでか写っ てます(結構このレーベルはかっこいい) では早速そのストーリーの解説から始めます。 (基本的に説明書と攻略本、ネット情報などから参照していますが、少 しかみ砕いて書いてます) 【ストーリー】 ウィズ7の舞台となる遥か宇宙の彼方に浮かぶ緑の星、ロスト・ガーデ ィアには、サブタイトルの"ガーディアの宝珠"とある通りこの宇宙の神 羅万象の秘密を秘めた天球儀(地球儀の天体バージョンみたいなもので すね)"アストラル・ドミナ"と呼ばれるもの凄い(やばい)秘宝が眠っ ていました。 宇宙の秘密と運命を握るやば過ぎるその秘宝は長い間、書いたことが現 実になるという恐ろしい(これまたかなりやばい)禁断の魔筆、コズミ ック・フォージと呼ばれる魔法のペンの力によって惑星ガーディアごと 隠されていました…が、 大いなる昔、邪悪な王とその臣下である魔法使いがその禁断の魔筆を魔 神から盗み出してしまったのです。 でそれから数百年後、この辺りはウィズ6の内容そのものなんですが、 ウィズ6の冒険者たちは盗み出された禁断の魔筆をその邪悪な王から取 り戻す訳ですが(大まかな説明)マルチエンディングなので、終わりは ちょっと変わります。 なんで、6から連続して7をプレイすると更に物語の雰囲気がぐっと高 まります。 そんな折に宇宙の均衡と平和を守る機関コズミック・サークルの一人ア レスエイデス(通称アッ君)からアストラル・ドミナの秘密を聞かされ た冒険者たちは、アレスエイデスに頼まれたかなんだかで、ウィズ7の 舞台となる惑星ガーディアへとアストラル・ドミナを求め旅立ったとい う運びです。 (初期ウィズのよくあるRPGの中世ヨーロッパ風の雰囲気から一転、 なんと宇宙へと進出しています。他にも道中色々なSF的ガジェットも 盛りだくさんあって、近未来的な世界も楽しめます) でその惑星ガーディアには天才科学者フォーンザングが遺したアストラ ル・ドミナの隠し場所へと至る十一枚の地図が各地にある訳なんですが 冒険者たちは手始めにその地図の探索を始めましたよ、という感じです。 しかしまたお約束ながらそのアストラル・ドミナの話をどこかで聞きつ けた悪役的な(ダークサヴァント)軍団やら種族やらがこぞってガーデ ィアへと出張ってきます。 … そんな所で大まかなストーリーは以上ですがなんだかこうしてあらすじ だけを読むと凄くワクワクしませんか? まさに宇宙の命運が冒険者た ちの手に握られている訳です。 と、ここまでの大体の内容を壮大なオープニングムービーとして、当時 のプレイステーションの性能を駆使したポリゴンで堪能出来る訳ですが 前回も書いた通り、壮大で雰囲気のあるオープニングとは対照的にいき なり何もない(BGMもない)野っ原に冒険者たちは置き去りされます (ちなみにこの落差は結構笑えます) そして着陸した筈の宇宙船はどっかにいなくなってます。 ゲームとはいえ視覚的にも退路を断たれるというのは結構心細いもので ここに置いて行かれたのも何か一種の罰ゲームのようにさえ思えます( まるでロケバスに置いていかれた芸人のようですね) こうしてフォーンザングの残した地図を探す為、血沸き肉躍る(?)冒 険が始まる訳ですが、秘宝アストラル・ドミナを巡り惑星ガーディアに 生息する文字通り超危険生物や各種族達と(時に協力しながら)戦いを 繰り広げます。 (ちなみにどんなNPCでも問答無用で戦いをふっかけることが出来ま す。その後ゲームが詰むかどうかは別として) こうした常に生命の危険が伴う抜き差しならない緊張感とサバイバル感 はある意味で面白い部分でもあるかもしれません。 そんな所でまたもや長くなってしまったので、次回こそウィズ7のここ が凄い! 所をあれこれ書いていきたいと思います。【@】
------------------------------------------------ そんな所で前回の予告通りウィザードリィ7の話を早速書きたいだけ書 いていきますので、多分無茶苦茶長くなります。しかも前後編に分けま す。そしてあんまり大したことは書いていないので読み飛ばしても全く 問題ないです。 ◇ ではまずこの作品の基本的な情報を(主にインターネットに頼りつつ) 確認していきます。 初出は1993年のPC版で自分が最初にプレイしたPS版が1995年に発売 され、その翌年の96年にサターン版が発売されています。 ちなみにサターン版はウィザードリィ6と7がどちらもプレイできるよ うになっています(お得ですね) 間を置いてPS版とサターン版両方買ったのですが、主にプレイしたの はPS版で僅かな記憶によると発売してから数年後、確か3年後くらい に地元のゲームショップでふと見かけた、当時においてもかなり異質な 多分確実に日本人の感性ではない、実に海外的なパッケージ絵(かなり 婉曲的な表現)に惹かれたのがきっかけだったような気がします (↓参考画像) 多分戦闘中の一コマなんでしょうか。なんだか絵画のようですね。 ウィザードリィといえば言うまでもなく超有名タイトルな訳ですが、こ と7に関しては世間的にはあまり…そんなでもない感じの評価になって います(当時の自分の周りや、ネットの評価を鑑みるところ) というのもまあ色々気になる点がいくつかあるので、それを挙げてみま すと… ・まずBGMがない 厳密には戦闘前(エンカウント時)と戦闘終了後のファンファーレ的 なものはありますが、基本的には無音です。しかしながら環境音はある ので(鳥や鼠の鳴き声や風、川の音など)妙な、変なリアリティがある というか、無骨過ぎるだろ! とごく普通の、常にBGMがあるRPG に慣れ親しんだ当時の自分としてはかなり衝撃的なものでした。 ・メニューの呼び出しやステータス画面などの操作が無茶苦茶遅い 初めの頃はそれくらい別にいいだろ、と思わないのでもないのですが こういった割と頻繁に見るものなどはちょっとのもたつきが段々と気に なってくるのは当たりまえの話で、装備品一個変えるだけでもその都度 一秒近く待たされるのは、はっきり言って苦痛に近いものでしかもその 時の効果音がぴょろ〜、とかぴょろりーとかなんだか気の抜けたもので あったりするので、余計にストレスは倍増です。 今考えるともしかしたらこの一連のシステム操作の遅さはハード的な問 題ではなく、演出の類だったのかな、とふと思いました(PSの機能的 にあれぐらいの表示があんなに遅くなるというのはちょっと考えにくい ので) ・いきなり何の前触れもなくとんでもなく強い敵が現れる 海外ゲームのあるあるなんでしょうが、まず最初に何をしろ、とかそ ういった指示というものが全くなく、壮大なオープニングの後いきなり 訳も分からないまま何もない野原においてけぼりされます(この落差は かなり面白いので、気になる方は動画で是非ご確認を) もちろんシステムのチュートリアル的はものは一切ありません。 それでとりあえずあちこち歩いてみるもののいきなり序盤では全く歯の 立たない敵に出会って全滅、までが初心者の様式美と言わんばかりの通 過儀礼です。 あとあと知ったのは、序盤はまずスターターダンジョンへ向かってそこ で雑魚敵を倒しつつなんかとかちょっとずつレベル上げをしてとっかか りを作るのが基本なんですが、そんなものは分からない訳なんですよ。 まさにやって覚えろ、死んで覚えろと言わんばかりの頑固な職人気質的 な背中で語る雰囲気さえする鬼畜難易度です。 こうしてこのゲームは、頭をぶつけなければその痛みは分からない、と いった人生において重要な示唆を与えてくれる訳です(凄いゲームです ね) 他にも色々あったような気がしますが、主にこの三点に集約されるよう な気がします。 割とぼろくそに書きましたが逆にこの点、特にBGMとシステム関連の 遅ささえクリアされたのならとんでもない神ゲームとなる魅力を秘めた 良い方向でとんでもない作品であるとさえ思います。 当時親切心に溢れたゲームを楽しんでいたまだお子様だった自分が苦心 しながらも進めていくうちにそんな欠点を補って余りある魅力が、そこ ここにこの作品にはあった訳です。 そんな所で次回は一番書きたかった、ウィザードリィ7の魅力について かなりの尺をとって書いていきたいと思います。 ブログに戻る